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2007年1月14日 (日)

湘南水仙紀行 その一

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《カブラリ》 名詞
 バイク「スーパーカブ」で、街を、海を、山を、ブラリブラリと散歩すること。

 さあ、いよいよ2007年。今さらだけれど、今年もよろしく。
 気がつくと1月も14日なんて日付になっていた。半月音沙汰なしでいた。言い訳はあるんだよ。実は2月に引っ越すことにしたんだ。とはいえ、湘南地域の枠組みの中。カブラリ号のナンバーが横須賀市から横浜市になる。実際移動距離だとか考えると大したことはないけれど、なにからなにまで一人でやると大変だ。そんなわけで、カブラリ号は毎日のようにチョコマカチョコマカ走り回ってくれているのだけれど、君に伝えてあげられるような風景を切り取れないでいる。
 「これじゃあ、いけない」ということで、週末ブラリブラリとしてみた。この時期伝えるものを探すのが難しいなって思ったのだけれど、「水仙」なんてどうかなって、思いつくままいってみたよ。

 土曜日は暖かい一日だった。水仙っていうと、伊豆の爪木崎だとかが有名だし、けっこういろいろなところに名所のような場所があるらしい。冬のこの時期は彩ってくれる存在そのものが少ないから、水仙というのは重宝されているのだろうな。

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 僕が出かけたのは横須賀市田浦の「田浦梅の里」というところ。ここって名前の通り梅の名所なんだ。梅という視点で考えたら、神奈川県の中でもそれなりの知名度なんじゃないかな。しかしここはそれだけではないよ。梅の木の足下には、水仙がたくさん植わっている。時期がいいと、梅が咲く木の下では水仙の芳しい香りが、なんてこともあるのだけれど、どんなものかな。
 1月中旬。今年は暖冬だという。カブラリ号で走っていると寒さでいやになるけれど、それはバイク乗りの視点なのかな。関西では日本タンポポが昨年よりも50日以上早く開花したというニュースが伝わってきている。もしかしたら梅の一輪ニ輪、咲いているかもしれない。

 「田浦梅の里」っていっても、神奈川県の人でもきたことのある人少ないだろうな。理由は簡単なんだ。「いくのに不便」かつ、これが最大の理由なんだろうけれど、「駐車場がない」からなんだ。普通「駐車場がない」なんていっても、近所にいけばどうにかなることもあるだろうけれど、ここは本当にどうしようもない。住宅地の中の小山が唐突に梅の里だったりしている。その住宅地そのものがちょっと大きい車なんて入れない地域なんだ。そんなわけで、実際いってみると不安になるくらい不思議な場所にある。
 カブラリ号は心配ないよ。この小山、入り口の裏側に回る形でいくとバイクくらい停められる場所がある。まあカブラリ号の一台ニ台なんてどこでも停められるのだろうけれど、知らないと無理。表側にいくともはやバイクてであってもUターンできないような路地なんだ。

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 実際神奈川の人でも「どこにあるの?」っていう人は多いだろうな。言葉で説明するとその具体的な地名だとか町名だとかいうよりも、「横浜横須賀道路を佐原ICを背にして東京方面に向かっている途中、右手の小山の上が開けた芝生になっていて、横横道路の人たちにわかるように『田浦梅の里』っていう白い文字の看板が立っているところ」っていうとわかりやすいんじゃにないかな。「あそこってなんだろう?」って思いながら通り過ぎている人多いんじゃないかな。今その小山の上に向かっているところだ。

 小山の裏側からヨイショヨイショと山を登る。こちら側はこちら側でちゃんと入り口になっていて登山道がある。しかし本当に登山道という感じ。リスが走り回っていたり、コジュケイという鳥がウロウロしていたり、のどかな田園風景というところかな。

 横須賀ってどんなイメージだろうか?どうしても米軍基地だとか自衛隊の基地だとかの印象になると思うけれど、そちらの方は一つの面でしかないし、実際のどかな地方都市というのが正解なのではないかな。この梅の里だとか周辺の住宅地の方こそ、横須賀らしい風景なのかもしれない。
 
 山の裏側から登ると、なかなか梅園までたどり着けない。さてどうかな、というところ。「暖冬」という言葉にわずかながら期待していったんだ。

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 結論としては、梅に関しては「外れ」。まあ、1月半ばに梅が開花していることを期待するのが無理があるのだろう。梅園のいちばん奥にある木にニ輪だけ花がついていた。くる前に「一輪ニ輪くらいは」と思っていたけれど、実際ニ輪だけだった。

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Imgp0836  もっとも、こちらのお目当ては水仙ということで、こちらはいい感じだったよ。水仙は遊歩道になっているあたりの梅の木の足下に植えられているのだけれど、近くにいくだけでいい香りがしてきた。水仙に関しては五部咲きというところかな。1月の下旬だと「梅プラス水仙」が楽しめるかもしれないな。梅のいい時期の2月になると、今度は水仙が楽しめなくなるかな。1月下旬にもう一回きてみたいな。

 僕自身はもう少し咲いているかなって思ったけれど、梅とのコラボレーションにはあんまり早く満開を迎えてしまうと都合が悪いわけで、ちょうどいいくらいなのかもしれないな。

 遊歩道に沿って水仙が植えられているのがわかるだろう。知られていないわりには、けっこう楽しめるところなんだ。表側の入り口から入ると、この遊歩道の梅林になる。そこを登っていくと、展望台だとかアスレチックだとかあるんだ。半日楽しめるところだけれど、1月半ば土曜日のお昼ちょうどだというのにこの様子。貸切だよ。
 狙って人のいない写真撮っているわけではないんだ。本当に貸切。たまたま展望台写した時一人登っていた。この人ともう一人くらいかな。いたのは。

 ここって梅の時期の土曜日曜はそれなりだけれど、その時期であっても平日なんて空いているんだ。横浜地域にも梅の名所はある。三渓園なんて有名だけれど、順路に従って歩いていると渋滞起こすくらい人がいる。田浦梅の里のこのスカスカ感は気持ちいいね。

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 Imgp0838 展望台に登ってみた。なかなかすごいだろう。この日は暖かかったこともあって遠くまてで見通せない。肉眼だとランドマークタワーまで確認できるけれど、写真だとどうかな。ベイブリッジと鶴見つばさ橋が見えるのがわかるかな。
 横横道路側を眺めてみる。横横道路を走っている時は、あちら側からこの白い文字の看板を見ていることになる。

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 最後まですれ違う人もいなかった。水仙のある風景を独占した感じでよかったな。これで梅がもう少しでも咲いていたならなあ。

 いろいろと用事をすませて、夕方は海沿いの134号に回ってみた。
 冬とはいえ、けっこうな人出だ。時間帯もあるのだろうけれど、渋滞していたよ。最近いろいろいろなところに出かけているわりには、カブラリ号の写真を撮っていなかった。夕焼けを背景に、葉山あたりで写真でも撮ってあげようかなって思ってまずは134号に回ってみたけれど、すでに夕日の時間帯。まずは江ノ電の鎌倉高校前駅の踏み切りで一枚。案の定、シャッター間に合ってない。でも、江ノ電のある風景はただそれだけでお気に入りの風景になってしまうので掲載。右の方に走り去ろうとしている江ノ電写っているんだけれどな。わかるかな。Imgp0840

 渋滞の脇をトロトロ走っていたらおもしろいことに気がついた。この時時間帯が午後の4時半くらいかな。間もなく夕食時だ。この渋滞に並んでいる人たちも、「今晩はどこで食べようかな」なんて思っているのかもしれない。
 この日渋滞で危なっかしいから、左側をゆっくり走っていると、「珊瑚礁」の前ではカレーのいい匂いが、「アマルフィ」だとか「ロンディーノ」の前では、ガーリックを使ってなにかを炒めた匂いなんだろうな。イタリア料理ならではの匂いがした。当たり前っていってしまえば当たり前なんだけれど、普段ビュウってかっとんでいくだけで、意識したことがなかった。スピードが出ていると、匂いを感じることもないのだろうな。
 「ああ、これも湘南の風景の一つなんだろうな」って、新しい発見をした気がした。

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 逗子のトンネル脇にあった、「サブマリンドッグス」の黄色い二階建てバスはなくなってしまった。今は空き地が広がるだけ。あれはあれで逗子のシンボルだったのに残念。空き地の前でちょうど夕焼けがきれいだった。カブラリ号を停めて、写真を撮ってみた。

 今回水仙を見せてあげようと思ったけれど、「さあどうだい、満開だよ」っていうほどではなかったな。とはいうものの、もしかしたら僕のブログみて「いってみようか」なんて思う人もいるのだろうな。その意味では、「これから」を紹介することで伝わるものもあるのだろう。前回のイルミネーションなんて、あれ見て「いいな」なんて思っても、次の機会は一年後だからね。お気に入りの場所「田浦梅の里」を伝えられることでよしとしておくか。
 湘南というと夏のイメージだけれど、それは誰でも伝えられる。カブラリ号でしか拾えない「小さな春」を、また探しにいこう。 

 このブログってあえてどこにもリンクさせないでひっそりとやっているのだけれど、昨年だけでけっこうな数の人が見てくれていた。自分のことながら驚き。
 今年も淡々と続けていこう。始めたのが昨年の7月だから、冬と春は一巡目だ。新年がどうの、だとか、2007年がどうの、って気負うのでなく、季節の何気ない風景を伝えられるといい。今のところ引越しで頭を悩ませているけれど、春に向かってブログも忘れないようにしないと。体調を崩しやすい季節、お互いに健康第一で過ごそう。じゃあまた。ごきげんよう。

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