湘南紅葉通信 第五弾 紅葉ハイキング
《カブラリ》 名詞
バイク「スーパーカブ」で、街を、海を、山を、ブラリブラリと散歩すること。
今回はカブラリ号を写真に収めることができなかったんだ。
というのも、今回は鎌倉の山の中に紅葉を見にいったんだ。ハイキングコースの入り口まではカブラリ号でいったんだけれど、今回はそこから入った山道のハイキングコースの様子だけしか写さなかった。カブラリ号が風景の一部にならないのはさびしいけれど、紅葉のこの時期どうしてもここは紹介してあげたかったから、今回の旅行記はちょっとした「山と渓谷」風かもしれない。
鎌倉の山の中の、大きな大きな銀杏の樹の、見事な黄葉を見せにつれていくよ。
いったのは先週金曜日なんだ。忙しいのでこうして紹介するのが遅くなってしまったけれど、本当のところ、これを見て君が「いってみようか」なんて思ってもらうようなのが理想なんだ。でも、この何日間かでもう見頃も終わってしまったかな。もっと早く伝えてあげられればよかったな。
場所としては鎌倉の二階堂というのかな。このあたり、ハイキングコースの入り口あたりの住宅街は地名としても「紅葉ガ谷」というんだ。これで「もみじがやつ」だね。地名からして紅葉がきれいそうだろう。
ハイキングコースに入ったあたりは「獅子舞」という地名になっている。僕も普通に「獅子舞」といっている。鎌倉宮の裏側の住宅街を抜けて山の方に向かうと、ハイキングコースの入り口になっている。入り口あたりは銀杏はないんだ。紅葉もなく銀杏もない、鬱蒼とした山道を歩いていく。清水がちょっとした流れになっていて岩を削っていく。これはこれで、「鎌倉にもこういう風景があるんだあ」とちょっと驚くような景色だよ。
このハイキングコースは尾根の上で天園のハイキングコースにつながっている。そういう風に説明すると、鎌倉を知っている人はわかるかもしれないな。建長寺の方からつながっていて、瑞泉寺に下りられる道だ。その途中の枝道ということになる。
鬱蒼とした、ちょっとした山道を歩くことになる。運動靴でないとだめだ。ところどころに水が流れていてそのためいつも地面がぬかるんでいるんだ。道は荒れているけれど、斜面だとか距離だとかはそう大変な道でもないし、銀杏のきれいなところまでそんなにかからない。逆に山道を少し歩くだけでこんなところがあるということにみんな驚くよ。
どうだい。見事なものだろう。山の中で誰が手入れをするわけでもないからか、枝振りがすごいだろう。一本の樹なのかどうかもわからないくらいだ。たまたま付近にいたグループが大きな銀杏の脇を歩いているのを写してみた。幹の太さがわかるだろう。
まあ、すごいものだよ。見上げると青い空と黄色い銀杏と。鮮やかに浮かび上がる。写真に写せなくて残念だったけれど、風が吹くと真黄色の銀杏の葉がバラバラッて音をたてて落ちてくる。僕だけでなくて、周囲にいる人みんな圧倒されていたよ。最近は人が多くて辟易することもあるけれど、まあここは別格だ。
主役は銀杏なんだろうけれど、紅葉もそこここにけっこうあって、黄色、紅、空の青と、鎌倉の片隅でありながら、自然の素晴らしさを実感させてくれるよ。
最近この獅子舞すごい人気があるんだ。どれぐらい人が入っているかわかるかな。写真でわかるだろうか。一列になってみんなが歩いている。最近の中高年の登山ブームハイキングブームの影響で、とにかく年配の人が多い。こういう人たちって平日も身体が自由なんだろうな。この日も平日だけれど、帰り道は一列になって歩くくらいだった。
混雑がいやでこの日は午後いってみたんだ。混雑を避け、それでいて太陽の光が山の中に木々を通して射し込むようでないと黄葉の美しさを味わえないから、頭を使ってみたんだけれど、紅葉の季節にもう空いているということはないのかな。
銀杏がきれいなあたりはたまたまなんだろうけれど空いていて、十分に堪能できた。作戦勝ちかな。土曜日曜はすごいよ。本当に冗談みたい。山道を抜けて住宅地まで列が続くからね。
今回はちょっとしたハイキングだ。カブラリ号の出番がなくてちょっとさびしいけれど、こうやって鎌倉のもう一つの表情を紹介できるのは喜びだよ。いつか連れていってあげたいな。
師走の声を聞いたのに紅葉の話題なんておかしな気分。いつの間にか紅葉って12月のものになってしまった気がする。それでも、鶴岡八幡宮の大銀杏なんてまだこれからだもんなあ。色づくのは。もう一度くらい「紅葉通信」になるのかな。クリスマスのイルミネーションと銀杏とを一緒に味わえるというのは、贅沢なのかどうなのか。
寒さももう本番だ。お互いに健康に気をつけよう。では、ごきげんよう。
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